「いいたて雪っ娘かぼちゃ」はこんなかぼちゃです

「いいたて雪っ娘かぼちゃ」とは3.11福島原発の影響で計画的避難区域に指定されている福島県飯舘村特産です。品種登録されたのは皮肉なことに震災の四日後(平成23315日)、品種登録されてからは一度も故郷飯舘の地では栽培されていません。

飯舘村では当初5年後以降にしか農地として利用出来ないとなっていましたが、昨年国の除染作業の見直しにより農地除染の完了時期が大幅に後ろ倒しになり農地を活用しての栽培の目処はたっておりません。

そこで一昨年から岩手県遠野市のNPO法人が、カボチャの代理栽培を遠野市で行い、私も野菜ソムリエとして広く都会の消費者にPRする活動を行ってまいりました。遠野市は、東北本線ぞいに流れる北上川と国立陸中海岸の中間を走る北上山脈のほぼ中央に位置する盆地です。海抜200m以上の高地にあって、豊かな緑に包まれてはいるが、昼夜、夏冬の寒暖の差は大きくそれだけ厳しい自然との闘いの記録が数多く残されています。

そんな中私を含め今年から遠野市内外の農家さんも数件栽培を始めました。 5月初めに種まきをしてから2ヶ月半ようやく小さな果実をつけ始めました。お盆が開けた8月中下旬に収穫を終え、それから約2ヵ月間熟成保存しました。

現在、遠野市に嫁入り(一時避難)している「いいたて雪っ娘かぼちゃ」ですが飯館村でまたこのカボチャが栽培出来るまでの間により高い評価を得る農産物にして里帰りさせたいと考えています。

シニア野菜ソムリエ:高橋義明

※品種開発者の語るカボチャの特徴

利点

①とにかく美味い・・(粉質、しっとり、甘い、良い香り)②保存が利く・・(翌年2月頃まで)

③果肉が綺麗・・夕張メロン色 ④無農薬栽培が可能 ⑤粗放栽培が出来る

⑥輸送力が高い ⑦適度な大きさ ⑧加工に向く・・裏ごしが極めて楽 ⑨果肉部が厚い

欠点

①カットするのが困難 ②典型的な他家受粉性(異なった株と株の間でなければ、受粉・結実しない性質)

いいたて雪っ娘かぼちゃ
いいたて雪っ娘かぼちゃ